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2026/10/29 07:00

今さらですが、ドラマ「陸王」を見ました。
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※下記感想ですが、ネタバレ含みます。
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めちゃくちゃ面白かったです。
というか、いちいち泣かせてくる。笑

物語は、100年続く老舗の足袋メーカー「こはぜ屋」が、
会社の生き残りをかけて足袋製造の技術を生かしたランニングシューズ
「陸王」の開発を通して世界的なスポーツブランドと争う。

そんな話です。

資金がない。
技術が足りない。
銀行は厳しい。
大企業強い。
開発もうまくいかない。

だいたいずっと何か起きててずっと窮地です。

社長の宮沢も、ものすごい天才経営者というわけではありません。
迷うし、失敗するし、社員とぶつかる。
それでも最後の最後で、「やる」と決める。

この役所広司さんが演じる宮沢社長が、めちゃくちゃいいんですよね。

「いや〜、社長ってこうなんだよなぁ」と思わせてくれます。

で作中何度か「家族みたいな会社」という言葉がでてくるんですが、

僕は正直この言葉ちょっと怖いんです。

会社は会社。家族は家族。
そこを混ぜすぎたくない派です。

急に休日のバーベキュー参加が業務なのかプライベートなのかわからなくなったり、
え?毎日お昼一緒に食わなあかんの?
この社員旅行って絶対いかなあかんの?ってなります。

ただ、「陸王」のような町工場を見ていると、
こういう「家族見たいな会社」というあり方も素敵だと思いました。

仕事と人生が今よりずっと近かった時代から続いてきた会社。

儲かるかどうかだけでは説明できないものが、会社の中に残っている。
それを守ろうとする宮沢社長は、なんだか不器用です。

でも、その不器用さが妙にいい。

一方で、見ていて少し引っかかったところもあります。
木村祐一さん演じるタチバナラッセルの橘社長。

こはぜ屋に素材を供給していたのに、
大企業アトランティスから大口の独占契約を持ちかけられ、そちらを選びます。

ドラマでは当然、

「キム兄、そっち行くんかい!」となる。

でも経営者として見ると、
これ、そんなに悪いことでもないんじゃない。とも思いました。

タチバナラッセルは小さなベンチャー企業です。

大企業から大口契約の話が来る。
売上が増える。
自分たちの技術がもっと大きな市場に出る。
社員の雇用も守りやすくなる。

そりゃ、考えるよなと。

実際、現実のスタートアップでも、大企業を顧客にして、
一気に事業を広げるって一種の成功パターンでもあります。

むしろ経営者なら、
「このチャンスを断っていいのか」
と考える方が自然です。

もちろん、こはぜ屋との付き合いがあります。
でも義理だけでは会社は守れないのが現実です。
作中では好きになれなかったけど、
まともな判断をしたと思います。

そしてドラマの後半に登場するのが、御園(みその)社長。

演じるのは松岡修造さん。
僕、この御園社長。

好きです。

というか、松岡修造さんが好きなので、登場した時点ですでに好きです。

松岡修造さんといえば、海外へ行くと日本が寒くなり、
帰国すると暖かくなるという、もはや気象庁とは別系統のネットミームがあります。

そんな人が演じる御園社長。

熱血経営者かと思いきや、意外なほど合理的な経営者です。

「100年続いた伝統を守ることは、昔のやり方を守り続けることではない。」
「100年先も会社を残したいなら、今、変わる決断をしなければならない。」

そんなことを宮沢社長に突きつけます。

これ、妙に説得力ありました。

長く続いているものほど、変えてはいけないような気がするけど、
変化していかないと生き残れない。

こはぜ屋なら、
足袋を作ることなのか。
陸王の開発を続けることなのか。
社員を守ることなのか。
何を残して、何を変えるのか。

たぶん、全部グラデーションだからその線引きが難しい。

宮沢社長と御園社長。
なんだか正反対に見えて、
どちらも「会社の存続」っていう軸は同じなんですよね。

宮沢社長の苦悩もわかるし
御園社長の言っていることもわかるし
橘社長の判断もわかる。

全員がそれぞれの会社を守ろうとしている。そんなドラマでした。

最後のレース。御園社長は人一倍冷静に茂木くんの試合をみてたくせに。
最終的にダイワ工業マラソンチームのスポンサーになっていたのが
個人的な一番の胸熱シーンでしたね。

熱血キャラを期待させえの、作中一番冷静でクール。
さすが修造。

温度設定お化けだ。