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2026/08/24 09:00

最近、かなり「わかるなあ」と思った話がありました。

AIを使ってソフトウェアを開発する際に、
バックエンド、フロントエンド、QA、PM、デザインなどを分担する5人チームよりも、
一人のエンジニアがAIエージェントを使って全部やった方が、
チーム全体として生産性が高かった

という記事です。

もちろん、すべての仕事で「一人の方がいい」という話ではありません。

でも、この話を読んで思ったのは、

AIによって「一人ができる仕事量」が増えたこと以上に、

人と人の間にあった仕事が減る

ことの方が大きいのではないか、ということです。

5人で仕事をすると、

「これお願いします」
「できました」
「ここ修正してください」
「仕様が変わりました」
「それ、誰が担当でしたっけ?」

というやり取りが発生します。

会議も必要になる。
資料も作る。
進捗管理もする。
ちゃんと仕事をするために、仕事が増えていく。

これいつも思うんですが、ちょっと不思議です。
効率化を目指せば目指すほどやること増える…。

一方、一人でAIに指示して進める場合、

頭の中にあるものを、そのままAIに渡せる。
修正したくなったら、その場で直せる。
わざわざ説明する相手もいない。
どんなけ修正かけても嫌な顔一つしない。

Anthropic社内の調査でも、AIを使うエンジニアがこれまで専門外だった
フロントエンドやデータベースまで扱えるようになり、
数週間かかっていた作業が数時間になるケースが報告されています。

つまりAIは、単純に「作業員を増やした」というより、

人間同士の受け渡しを消している

と思うんです。


これ、ソフトウェア開発だけの話でもなさそうです。

僕自身、仕事をしていても、

企画する人。  
文章を書く人。  
デザインする人。  
確認する人。  
進行する人。

と分ければ分けるほど、それぞれの間に説明が必要になります。

そして案外、制作そのものより、

「説明する」
「確認する」
「待つ」

に時間を使っています。

以前は、それでも分業した方が専門性が高かった。
でもAIによって、一人の人間が専門領域をまたげるようになると、その前提が少しずつ変わってくる。

もしかするとこれから強いのは、

何か一つだけができる人ではなく、全体を理解してディレクションできる人なのかもしれません。

そう考えると、会社も少し変わりそうです。

「仕事が増えたから人を増やす」ではなく、

「この仕事、エージェントでできない?」と一度考える。

AI時代は、生産性をあげるために人数を増やして専分化するより、

少ない人数のまま、一人ひとりが担当できる範囲を広げる

というやり方が、勝ち筋かもしれません。


ただ、ひとつ問題があります。

AIは仕事を振っても、

「その指示、ちょっと意味わからないです」と嫌な顔をせずひたすら進めてくれます。


なので最近、

人間に説明する能力よりAIに説明する能力の方が上がっている気がします。

それはそれで、人間性を失っているようで少し心配です。