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2026/08/21 10:39

最近、ちょっと驚いた数字がありました。

世界のトップクラスのAI研究者のうち、
約47%が中国の大学で学部教育を受けているそうです。

ほぼ半分です。

AIといえば、OpenAI、Google、Metaなど、どうしてもアメリカのイメージがあります。
でも、その中で研究している「人」を辿っていくと、中国で育った人材がものすごく多い。

これ、なぜなんだろう。

調べてみると、単に「中国人は数学が得意だから」という話ではありませんでした。

まず、人数が違います。

中国の大学入試「高考」を受ける人は年間1,300万人以上。
日本の大学入学者は年間約60万人なので、入口の時点で20倍以上あります。

そして、その巨大な母集団の中から、数学や科学が得意な子を早い段階で見つけて、
重点大学へ集める仕組みがある。

数学オリンピックなどで特に優秀な成績を残すと、
高考を受けずに清華大学や北京大学へ進めるルートまであります。
なんというか、才能を探す巨大な網が国全体に張られている感じです。

でも、一番おもしろいと思ったのはその先でした。

これまでは、中国で育った優秀な学生がアメリカの大学院へ行き、
そのままGoogleなどで研究するケースが多かった。

つまり、

中国が育てて、  
アメリカが仕上げて、  
アメリカで活躍する。

そんな流れです。

ところが最近、それが変わり始めています。

中国国内でも、高い給与や十分な研究環境が用意されるようになり、
優秀な研究者が中国に残り始めている。
DeepSeekなどの登場は、その象徴なのかもしれません。

こう考えると、AIを巡る米中競争って、半導体やGPUの取り合いだけではないんですよね。

本当の競争は、

「優秀な人を何人育てられるか」

そして、

「その人たちが、どこで働きたいと思うか」
なのかもしれません。

これは日本について考えると、少し複雑です。

日本の子どもの数学力は、世界的に見てもかなり高い。
なのに、研究者になりたい人はそれほど多くない。
博士まで進んでも、必ずしも給料や仕事が良くなるわけではない。
だったら修士で卒業して、大企業に就職した方がいい。

優秀な学生ほど、そう判断しても不思議ではありません。


つまり日本の問題は、

「優秀な人を育てられていない」

というより、

「育った人が、その能力を使いたくなる場所を作れていない」

ということなのかもしれません。


子どもの勉強を見ていると、つい、

「ちゃんと勉強しなさい」

と言いたくなります。


でも、その子たちが大人になったとき、
「これだけ勉強してよかった」
と思える社会になっているか。

教育のニュースを見ながら、最近はそっちの方が少し気になります。


まあ、うちではその前に、
宿題を始めるまでが長いんですけどね。