BLOG 【店長の自由帳】

2026/06/17 10:20

趣味は将棋です。

昼休みはだいたいYouTubeで「将棋放浪記」を見ています。

夜になると将棋アプリ「将棋ウォーズ」を開く。

アプリ上では四段と表示されているレベルです。

強い人からするとまだまだですが、初心者には少し偉そうにできる微妙なポジションです。

 

将棋を続けていると、必ず出てくる言葉があります。

「定跡(じょうせき)」

囲碁なら定石(じょうせき)。

将棋なら定跡(じょうせき)。

漢字はちがうけどどっちも同じ読み方で同じ意味。

昔から研究され尽くした最善手の集まりです。

 

「その手は悪手です」

「定跡から外れています」

「そんな手はありません」


小学生時代、将棋教室に通っていたのですが、

何十年も研究された結果だから、

この場面の最善手はこうだと先生に教えられ、僕の棋力はどんどん上がりました。

 

そんな中、囲碁の世界で面白い研究記事を読みました。

2016年にAIAlphaGoがプロ棋士を破った後の話です。

 

当時は大ニュースでした。

「ついに囲碁の世界でもAIが人間を超えた」

そんな見出しが話題をよんだ。

ところが、すごいのはその後。

 

研究によると、AlphaGoに敗北した後、プロ棋士たちのレベルが急激に上昇、

囲碁業界全体の精度が上がったそうです。

しかも単純にAIの手を参考にしたわけではなく新たに強手として発見された手のうち、

6割は人間が考えた手だったそうです。


つまり、AIが定石を壊した結果、人間が新しい定石を見つけ始めた。

 

この話個人的にはめちゃくちゃかっこいいので好きです。


「今まで常識だと思っていたものが間違っていたかもしれない」

「こんな世界があったのか」と気付いた人間たちのクリエイティブが爆発した。


そんな話です。人間すげぇ。

 

当たり前とか常識ってのは一見普遍的なものに思えるけど、案外もろいのかもしれませんね。

だって昔は、「家に電話は一台」が当たり前だったし、

「写真は現像するもの」が当たり前でした。

「買い物は店に行くもの」だと誰もが思っていた。

ところが今では、そのどれもが当たり前ではなくなっている。

 

デザイン業界の仕事も同じです。

昔はホームページを作るなら数十万円。

ECサイトを作るなら数百万円。

それが当たり前でした。

今はAIを使えば、一人でもかなりのところまで作れてしまいます。

 

なので最近では将棋ウォーズで変な手を見るたびに、

「その手はないやろ」と思った3秒後に、

「いや、あるんかもしれんな」と一個づつ丁寧に考え直す癖をつけるようにしています。

今までの当たり前が突然当たり前じゃなくなる。


『何が起きても変じゃない』


この心構えは大きな変化だと思っています。




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