BLOG 【店長の自由帳】
2026/05/27 10:00
最近ふと思ったんですが。
グーグルマップがなかった頃って、どうやって運転してたんでしたっけ。
いや、もちろん思い出せばわかるんです。
助手席の人が地図を開く。
「次右や」と言う。
運転手が「いやまだやろ」。
わちゃわちゃして一回通り過ぎる。
コンビニ寄る。店員さんに聞く。
数回間違えながら目的地に到着。
そんな感じだった気がします。
でも最近、休日に出かける時って、
住所入れて【経路開始】押して終わりなんですよね。
右です。
300m先左です。
5分早く到達するルートが見つかりました。
たまに「ほんまにここ?」みたいな細い道を案内される時もありますが、まあ便利です。
便利なんですが、ふと思ったんです。
まったく道が覚えられない。
そらそうだ。
昔って、運転してたというより、移動してた気がするんです。
今は目的地まで連れていってもらってる感じ。
途中の知らない道も。変な看板も。「あれ、この道で合ってる?」も減った。
便利になると、不便だった頃の感覚って、思い出せなくなるんですね。
電話番号も覚えなくなったし、漢字も怪しい。
スマホがない時代、待ち合わせってどうしてたんでしたっけ。
たぶんAIも同じなんだと思います。
今はまだ、「とにかく便利で使える」っていう感覚。
でも数年後には、
「AIない時って、どうやって企画考えてたんやっけ」
「昔の人って、この書類自分で作ってたん?」
そんな会話が普通になっている。
別にそれ自体は悪いことじゃないと思います。
地図が悪者じゃないみたいに。
ただAIに預けたくないものもある
遠回り。
寄り道。
勘違い。
思いつき。
そして、理由のない選択。
効率や生産性という言葉で消されるには惜しいものたち。
だからたまには目的地を入れずに走ってみてもいいし、
検索せずに自分の頭で考えてみてもいい。
へたくそな似顔絵をかいてみてもいい。
将来、専門スキルといわれている能力に価値がなくなるなら。
「何を最後まで握り続けるか選手権」が始まるに違いない。
そしてそう遠くない未来では
子どもたちはこんな会話をしているかもしれない。
「昔の人って、自分で運転してたらしいで。」
「うわ。あぶな」
「しかも知らん道、勘で曲がってたらしい」
「え。かっこいいやん」

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