BLOG 【店長の自由帳】
2026/05/26 10:07
Chapdaddyって、立派な事業計画書とか、
熱い創業ストーリーから始まったわけじゃないんです。
きっかけはコロナ禍でした。
あのとき、一瞬世界が変わりましたよね。
外出なくなる。人に合わなくなる。全員マスク。
手を消毒、ドアノブ消毒、テーブル消毒、いろいろ消毒。
会食なくなる。外食減る。ずっと家。
そんな中DIYが流行って、料理する人も増えて、僕も料理を始めました。
で、あるあるだと思うんですが、
変なスイッチが入って色々揃えたくなる。
新しい包丁、木のまな板、映える食器、パスタ用のでっかいピンセットなどなど
ぽちぽち見てたら、次はエプロン。
【検索】
「メンズ エプロン」
出てくる。アウトドア。革。焚き火。無骨。
ちがうちがう。
今日焼くの、鮭やねん。
もっと軽い生地の料理用がほしい。
【検索】
今度は女性向け中心。
悪くはない。でもなんか違う。少し小さい。可愛め。ヒラヒラはいらない。
もっとこう、ぶかっと着れて、ブリーチの卍解後の一護みたいに丈が長くて
気持ちは芸術家寄りのやつ。
探しても、ない。
その瞬間にふと思いました。
「ないのなら自分で作れないだろうか?」
今思えば、これもコロナ禍で暇だったからだと思います。
「ないなら作る」って相当気力と時間がかかりますから。
でもそう考えると、
この世に存在するすべてのブランドって、
生活の中の小さい“ない”から始まって
それを埋めてくれるものなのかもしれません。
そこで商社で働く友人に相談して、
ある工場を紹介してもらいました。
生地の話、丈の話、ポケットの話。
でも不思議と機能の話ばかりじゃなくて。
「高級すぎると気使う」とか。
「安っぽいとテンションあがらん」とか。
「できる人感がほしい」とか
たぶん僕らが作りたかったのはエプロンじゃなくて、
キッチンの前で気分があがる装置。
色も散々悩みましたが、
まずはネイビー、グレー、クリームの3色からスタート。
カラーバリエーションって非常におもしろいんです。
「主役の白と黒のTシャツを売るためにはいわゆる引き立て役の色が必要だ」と
ある経営者に教えてもらったことがあったんです。
なるほどなるほど。推しだけでもダメなのか。
当ショップでもアマゾンや楽天などではなぜかクリームが売り切れると
売れ筋のネイビーとブラックの売り上げも落ちるという現象が起きます。
世間のみなさまは選択肢があって悩みながら購入するわけで、
他社商品との選択肢で迷うなら、まずは自社の商品の選択肢で検討してほしいですよね。
この考え方は非常に勉強になったことを今でも覚えています。
そんな感じで、弊社の「すらっとエプロン」はChapdaddyの最初の商品として誕生しました。
いまだに思います。
あの日、鮭を焼こうとしてなかったら、Chapdaddyは存在してなかったかもしれない。
人生って案外、「何気ないこと」が大きな舵になるんですよね。

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